引いた相手をどう崩す?「アウェー仕様」のUAEを倒す3つの攻略法 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 このアリ・マブフートと、カーリーヘアの10番MFオマル・アブドゥルラフマンが、今回の対戦でももっとも警戒すべき選手ということに変わりはないが、中東勢はアウェー(日本のホーム)では恐ろしいほど割り切って戦ってくる。潔(いさぎよ)いというべきか、臆病というべきか......いずれにせよ、UAEはアジアカップのときと似たような戦い方――徹底的に守りを固め、カウンターを狙ってくるはずだ。

 引いた相手をどう崩すのか――。これは何も今に始まった問題ではなく、日本がアジアで上位に立つようになったドイツ・ワールドカップの予選のころから抱えている問題だ。昨年6月、ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選初戦でも、引いて守ってきたシンガポールにまんまと0-0のドローに持ち込まれた。

「アジアの戦いで苦戦することが多い。そこに自信を持てていないといったらアレですけど、苦い思いをしてきているわけで、そういうのを払拭していかなければいけない」

 FW岡崎慎司はそう言って警戒を強めた。これが3度目のワールドカップ予選になる彼でさえ、そうなのだ。いや、2度のワールドカップ予選と2度のアジアカップを経験しているからこそ、アジアの戦いの難しさ、厄介さを岡崎は熟知している。

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