W杯最終予選、日本期待の「切り札」はJで躍動する小林悠

  • 原田大輔●文 text by Harada Daisuke
  • 高橋 学● photo by Takahashi Manabu

 いよいよ2018年ロシアW杯出場をかけたアジア最終予選が始まる。日本はまず、9月1日にUAE(埼玉・埼玉スタジアム)、9月6日にタイ(バンコク・ラジャマンガラスタジアム)と対戦する。そのメンバー発表会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、日本代表の戦力についてこう言及した。

「海外組が先発で出ていない、という事実がある。(その中には)ケガを抱えたままシーズンに入った選手もいる。移籍したばかりで先発を勝ち取らなければならない選手もいる。新しいトレーニングをこれから始める選手もいる」

 欧州各国リーグのシーズンは始まったばかり。それぞれ置かれている状況が異なる海外組は、まさしくコンディションにバラツキがある。加えて、長距離移動というハードルもある。ゆえに、ハリルホジッチ監督がそうした懸念を口にするのもうなずける。

 なかでも心配されるのは、選出された7名のうち、6名が海外組のFWである。どの程度やれるのか、実際に合流してみなければわからない、というのが現状だ。

 それだけに、国内組から唯一FWに選出された川崎フロンターレの小林悠にかかる期待は、いやがうえにも高まる。当の本人も「以前よりは自信がある」と、今回の最終予選にかける思いは強い。

最終予選での活躍が期待される小林悠最終予選での活躍が期待される小林悠

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る