リオ五輪代表はよくやった。
最大の敗因はサッカー協会の姿勢にある

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

 U-20W杯に出場できなくてもここまで来られた、と見るか、U-20W杯に出場できなかったことが響いた、と見るか。どちらに傾くかで、日本サッカーの将来は大きく変わる。

 このチームは間違いなくよくやった。彼らは1996年のアトランタ以来続く、五輪の連続出場を途切らせることなく、次世代にバトンをつないだ。歴史の重みがどれほどの力をもたらすかは、一度連続出場が途絶えたら最後、もはや歯止めが利かないU-20を見ればよくわかる。

 リオ五輪出場を絶望視されていたチームのがんばりは、今後にどう生かされるのか。本当に危機感を覚えるべきは、決勝トーナメントに進出できなかったことではない。彼らが五輪出場を絶望視されていたという事実である。

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