サッカー五輪コロンビア戦は大一番。問われる日本の「修正力」 (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 そもそもナイジェリア戦では4−3−3を採用し、MF遠藤航をアンカーとして起用したため、いつも以上に重心が低かった。それをたとえば4−4−2へと戻し、原川が言うように、前から積極的にボールを奪いに行くなど、「耐える」にしても工夫がほしい。

 また、先制されてゲームプランが崩れても、戦況に応じて柔軟に戦う必要ある。もともと「柔軟性」こそ、このチームが掲げてきた重要なコンセプトだったはずだが、「耐えて勝つ」を意識するあまり、それが薄れているように見える。DF室屋成が振り返る。

「初戦で開始早々に失点してしまい、自分のミスもあって後ろがバタつき、慌てる時間が多かったので、どこかで落ち着かせないといけなかった。相手も前から来ていて、裏を取りやすい状況だったので、両チームが縦に速いサッカーになってしまったけれど、それはナイジェリアの得意な形で、自分たちにとって分が悪かった。そこでうまくポゼッションして、一回整えることが必要だったと思います」

 さて、次の対戦相手のコロンビアだが、オーバーエイジとして当初、名前が挙がっていたFWハメス・ロドリゲス(レアル・マドリード)やFWカルロス・バッカ(ミラン)、FWラダメル・ファルカオ(モナコ)らは招集できなかったものの、3人の実力者をチームに加えている。CBウィリアム・テシージョ(インデペンディエンテ・サンタフェ)、FWドルラン・パボン(モンテレイ/メキシコ)、FWテオフィロ・グティエレス(スポルティング/ポルトガル)の3人だ。

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