サッカー五輪、「耐えて勝つチーム」が
5失点すれば惨敗も当然

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 振り返ってみれば、日本はアジア最終予選でさえ、決定的なピンチをいくつも迎えていた。失点が少なかったからと言って、危なげなく相手の攻撃を抑えていたわけではない。それでも失点しなかったのは、必ずしも日本の我慢や粘りだけが理由ではなく、相手のミスに助けられたからである。

 つまり、舞台がアジアなら相手のミスに救われた場面でも、世界のこのレベルの相手になれば確実に決めてくる。それだけのことだ。

 そもそも五輪本大会出場を危ぶまれていたチームである。1点くらい失うのは当たり前。でも、それ以上は絶対にやらない。

 それくらいの覚悟なくして、五輪本大会で「耐えて勝つ」は成しえない。

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