ナイジェリアに勝てばメダル!過去データで占うリオ五輪サッカー (5ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

 しかしながら、スウェーデンは五輪をはじめ、ここ最近の世界大会におけるグループリーグでは素晴らしい戦績を残している。五輪においては、グループリーグ制が導入されて以降、今大会で3度目の出場となるが、過去2大会は3勝3分けと無敗。A代表でも最近出場したW杯3大会(1994年、2002年、2006年)で、グループリーグは3勝6分けと一度も負けたことがない。

 さらに、コロンビア戦の8月7日同様、スウェーデンと対戦する8月10日が日本五輪代表にとって縁起の悪い日であることが気になる。日本は今回、3大会連続でこの日に試合を行なうことになるが、過去2戦、2008年北京五輪ではナイジェリアに1-2で敗れて、2012年ロンドン五輪では3位決定戦で宿敵・韓国に0-2と完敗した。

       ◆       ◆       ◆

 データ的に見ても、まさに厳しい戦いが予想されるグループリーグ。そうした状況にあって、さらに追い討ちをかけるのは気が引けるが、日本は年代別の代表を含めて、南米大陸で行なわれた国際大会でまったく結果を残せていない。

 1995年U-17W杯(エクアドル)、1999年コパ・アメリカ(パラグアイ)、2001年U-20W杯(アルゼンチン)、2013年コンフェデレーションズカップ(ブラジル)、2014年W杯(ブラジル)と、5度の国際大会に出場しているが、いずれもグループリーグ敗退に終わっている。

 はたして、今回の五輪代表はそのジンクスを破ることができるのか。「死の組」と言われるグループリーグを勝ち抜いて、そうした過去の"呪い"を見事払拭できれば、48年ぶりのメダル獲得の可能性はグッと高まるに違いない。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る