残る枠は「2つ」。リオ五輪・サッカー代表メンバー18名が見えた (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 攻撃的MFは、南アフリカ戦でも活躍した矢島と中島、ザルツブルクでプレーする南野拓実の選出は揺るぎないだろう。FWはオーバーエイジの興梠慎三、最終予選で3ゴールを奪ったこのチームのエースの久保裕也、アーセナルへの移籍が取りざたせれている浅野拓磨の3人。とりわけ浅野のスピードは、世界の列強と戦ううえで大きな武器となる。スタメンで起用して序盤から相手を撹乱するのもいいし、試合の流れをたぐり寄せるため、スーパーサブとして途中から起用するのもいい。

 こうして見ると、ボランチの3人目を除いて残る枠はひとつ。ここに"エクストラ"の能力を持つ攻撃のカードが選ばれるのではないか。その候補者は3人だ。強烈な"左足"が武器で、プレースキッカーとしても期待できる野津田岳人。浅野に負けずとも劣らないスピードを備え、スーパーサブとして期待できる伊東純也。最終予選でもスーパーサブとして活躍し、ゴール前に飛び出してゴールを陥れる豊川雄太の3人だ。

 いずれも南アフリカ戦に出場し、持ち味の一端は見せたものの、結果を残すことはできなかった。3人とも試合後には、悔しさを滲ませている。

「少し不完全燃焼というか、悔しさは残る形だったので、最初の入りから少し力が入り過ぎたというのはあったのかなと思います」(野津田)

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