残る枠は「2つ」。リオ五輪・サッカー代表メンバー18名が見えた (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 センターバックはオーバーエイジの塩谷司と、南アフリカ戦では51分からキャプテンマークを巻いた常連メンバーの植田直通。そして、5月末に負った左ひざ内側側副じん帯損傷からの復帰に励む岩波拓也の3人。ただし、バックアップメンバーとの入れ替えが可能なため、岩波を本メンバーとして、南アフリカ戦でフル出場した中谷進之介をバックアップメンバーとして選出し、岩波の回復が間に合わなければ、中谷と入れ替えるというプランもあるかもしれない。

 サイドバックは左のスペシャリストであるオーバーエイジの藤春廣輝、今回の南アフリカ戦で復活を強く印象づけた室屋、両サイドバックをこなせる亀川諒史の選出を予想する。

 続いてボランチだが、おそらく指揮官が頭を悩ませているひとつが、このポジションではないだろうか。ともにA代表に選出されている遠藤航と大島僚太の選出はかたいとして、3人目を誰にするか。守備力を考えれば、南アフリカ戦で先発した井手口陽介の存在が心強い。一方、大島が不在の際に攻撃の組み立て役を託すことを考えれば、最終予選のイラク戦での決勝ゴールが印象強い原川力になる。

 ただし、攻撃の組み立て役という点では、矢島もこなすことができる。そこで浮上するのが、橋本拳人だ。鋭いアプローチからのボール奪取は井手口にも劣らず、サイドバック、センターバック、サイドハーフでもプレーできるユーティリティ性も魅力。さらに身長181cmと、チームに高さをもたらせるのも大きい。果たして、指揮官はどんな答えを出すのか。

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