2016.06.06

レスターと日本代表。
岡崎慎司が語る「それぞれのFW論」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 チェルシーとのリーグ最終節を終えたとき、「チームは最高の結果を残したけれど、自分は、不完全燃焼、不満足、悔しさ、怒り……といった想いに支配されている」と振り返った岡崎が、プレミアリーグ優勝メンバーとして見られることにプレッシャーを感じないのは、ある意味当然のことだろう。

 しかし、だからといって岡崎が、キリンカップ初戦のブルガリア戦にノープレッシャーで臨んだかというと、そうではない。彼は別の種類のプレッシャーを感じながらピッチに立っていた。

 必ずゴールを奪わなければならない、自分がチームを勝利に導かなければならない、というプレッシャーである。

 レスターで岡崎に与えられたポジションは、セカンドストライカーだった。ファーストストライカーであるバーディーのサポート、攻撃の組み立てへの参加、前線からのプレッシング、相手の中盤に対するプレスバックなどが託された任務だ。

 岡崎はそうしたタスクをしっかりとこなした。チームのためでも、バーディーのためでも、ラニエリのためでもなく、自身がゴールを奪うために。

「自分がハードワークしないと、このチームは機能しない。チームが機能しなければ、結局、自分にゴールチャンスは訪れない。だから、僕がハードワークするのは、自分がゴールを奪うための”下地作り”。手間はかかるけど、そうしないと、このチーム(昨季のレスター)で自分はゴールを奪えない」