高倉なでしこジャパン。アメリカ戦に向けて期待の新戦力はこの2人! (4ページ目)

  • 松原渓●取材・文・写真 text&photo by Matsubara Kei

「シンプルなプレーを心がけています。合わせてもらうよりは合わせるタイプなので、どんなサッカーでもやれる自信はあります」

 そう話すように、どんな戦術・選手にも柔軟に合わせられるバランス感覚は大きな武器。華やかなプレーではないかもしれないが、一つ一つがシンプルで、丁寧。そして、球際では常に体を張るファイターでもある。

 佐々木は中里と同じ、日テレの育成組織であるメニーナ出身で、FWの岩渕真奈とは同期。だが、育成年代も含めてこれまで代表には縁がなかった。そんな中、「テクニックがあって、戦術理解度が高く、状況判断がいい。いろんな局面をうまく捌いていける能力が高い」と評価する高倉監督が、3月のラマンガ国際大会(U-23)で初めて招集した。そして、このラマンガで複数のポジションで起用された佐々木は、海外の屈強な選手にも安定感のある対応を見せた。

「(アメリカに対しては)周りとうまく連携して、1対1にならないようにしたい。代表の常連メンバーと連携して崩せたらすごく楽しいだろうなぁと思います」(佐々木)

 相手のプレッシャーがかかる中でも、ミスを恐れず前を向いてチャレンジする姿を見せてほしい。

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