オーバーエイジ不要!? ガーナ戦で光った浅野&富樫の2トップ (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 また、浅野と違って実績がない初出場の富樫が、ゴールという結果を残せたこともよかった。

 浅野からのパスを受けた瞬間、「GKが早めに出てきたのが見えていたので、ループ(シュートが)できるかなと思った」という富樫は、シュートコースを防ぎに飛び込んできた相手GKとDFをいなすようにフワリとボールを浮かし、ループシュートを決めた。

「チャンスはあったのに、2点目を取れないのが自分の実力。相手のプレーの質が落ちた後半こそ、いいゲームをしなければいけなかったのに、ミスが目立った」

 富樫はフル出場した試合をそう振り返って悔しそうにしていたが、FWとして最も重要なゴールという結果を残したことも含め、今後に期待が高まるプレーを見せたことは確かだ。

「(5月18日からの)トゥーロン国際大会や、リオ五輪までの時間でお互いのイメージを合わせていきたい。2トップにボールが入ったときのサポートの仕方を工夫していければいい」

 初のコンビに手応えを感じた様子で浅野がそう語れば、富樫もまた「もっとやれた部分がある。(浅野と)一緒にやったのは初めてだったし、正直、もっと一緒にやりたい」と、さらなるコンビネーションの熟成に意欲を見せた。

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