オーバーエイジ不要!? ガーナ戦で光った浅野&富樫の2トップ (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 いずれにしても、日本にとっては強化と呼べる試合でなかったことは間違いない。アフリカ勢特有の身体能力の高さを生かしたスピードとパワーを肌で感じ、本大会へ向けての課題をあぶり出すには到底至らなかった。

 だが、そんな試合にも見るべきところはあった。それが、この試合で初めてコンビを組んだ、FW浅野拓磨(サンフレッチェ広島)とFW富樫敬真(横浜F・マリノス)の2トップである。

鮮やかなゴールを決めるなど、その存在をアピールした富樫敬真鮮やかなゴールを決めるなど、その存在をアピールした富樫敬真 浅野が今年1月のアジア最終予選(アジアU-23選手権)にも出場していたのに対し、最終予選後に初選出された富樫は、これがU-23代表での初めての国際試合。浅野は「(富樫の)特徴はつかんでいたが、初めて2トップを組んだので難しさはあった」と話していたが、互いに特徴を生かし合う連係はこれが初コンビとは思えないほど良好だった。

 富樫が中盤のスペースにうまく潜り込んでパスを引き出す一方で、浅野はスピードを生かしてDFラインの背後を狙う。そんなコンビネーションは随所に見られた。

「お互いの役割について、(手倉森誠)監督も含めて3人で話した」

 試合後、そう語っていた富樫だったが、連係のよさは浅野とだけではなく、チームに加入してまだ日が浅いとは思えないほど、中盤の選手たちともうまく絡んでいた。

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