2016.03.31

5-0圧勝という結果とは裏腹に、最終予選へ向けて高まる不安

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 そんな事情があって、2、3月の試合はさえない内容で終わることが多い。実際、前記した9試合7勝2敗の内訳を見ると、7勝はすべて親善試合なのに対し、2敗はどちらも公式戦(いずれもW杯予選。2012年2月29日、0-1ウズベキスタン。2013年3月26日、1-2ヨルダン)。対戦相手の本気度が低ければ問題ないが、そうでないと、日本は案外"ひと泡吹かされる"ことが多いのだ。

 さて、今回の3月シリーズ2連戦。どちらの試合もW杯予選だったことを考えると、アフガニスタン、シリアを相手に2連勝は悪くない結果だったのかもしれない。2試合ともに5-0というスコアも、危なげない印象を与える。

 だが、内容も含め、本当に納得していい試合だったのかというと甚だ疑問が残る。

香川真司が2ゴールを決めるなど、日本はシリアを圧倒したが......香川真司が2ゴールを決めるなど、日本はシリアを圧倒したが......  ひたすらガードを固め、パンチを出す気がなかったアフガニスタンはともかく、少々ガードが甘くなるのは覚悟のうえで、KOパンチを狙いにきていたシリアには、相当手を焼いた。

 日本が1-0、あるいは2-0でリードしている段階で、シリアがいくつかあったチャンスのひとつを決めていれば、試合はどうなっていたかわからない。少なくとも、5-0のスコアからはまったく想像できないほど、シリアに数多くの決定機を作られた。

 スコアはともかく、内容や展開は、むしろ前記したニュージーランド戦に近かった。4-2どころか、4-3くらいのスコアは十分にありえた試合だった。MF長谷部誠が語る。