2016.03.29

U-23代表、スポルティングにドロー。存在感示した新メンバーは?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 五輪アジア予選から2ヵ月がたって行なわれた今回の遠征で、あらためて感じられたのは、予選メンバーの成熟度であり、一方ではチームとしての伸びしろの難しさだった。

 例えばメキシコ戦では、遠藤航のボール奪取から中島翔哉が運び、久保裕也が落として南野拓実が得点したシーンがあった。長い時間をともに過ごしているからこそのイメージの共有であり、「同じ絵を描けている」と指揮官は語った。

 だが、逆にそれはこのチームの現在の課題でもある。他のメンバーが入ったとき、その流れの中でプレーすることは難しい。”あうんの呼吸”は一朝一夕に構築できるものではなく、それが新メンバーの加入を意図せずに阻んでいるという側面がある。

 チームは対アジアから対世界へと戦いをシフトしていかなくてはならない。五輪アジア予選のように、受け身に回りながらタイミングをうかがい、一発の攻撃で仕留められるほど世界は甘くない。急なシフトチェンジができるわけでもないから、五輪アジア予選のメンバーで成熟をはかりつつも、刺激的な新メンバーの出現が待たれるわけである。

 刺激的な新メンバーは同世代の選手かもしれないし、最終的にはオーバーエイジという形でもたらされるかもしれない。五輪の登録メンバーはW杯などの23人ではなく18人。オーバーエイジを最大3人起用したら、U-23世代の選手は15人ということになる。