【なでしこ】期待の東京五輪世代。U-23の有望株は超攻撃型 (4ページ目)

  • 松原渓●取材・文・写真 text&photo by Matsubara Kei

 初めての国際舞台で、本人はどのような手応えを得たのだろうか。

「いろんな人から『外国人は日本人の強い人の倍以上強いんだぞ!』と聞いていました。でも、予想をはるかに上回って、”事故”が起きるんとちゃうかな?というぐらい強かったです。でもこのままで終わりたくない、うまくやり返せないかな?と」

 初戦後にそう話した千葉は、2戦目のスウェーデン戦で初ゴールを決めた。そして、ドイツ戦では先発メンバーに選ばれて90分間フル出場し、攻守に強さを発揮した。「経験」から貪欲に学び、千葉は試合ごとにピッチでの存在感を増した。

 指揮官の目は、彼女達が世界で活躍する姿を見据えている。

「攻撃面はすごくこだわっています。いろいろなアイデアを組み合わせて、結果的にシュートまでいくこと。お互いのアイデアを合わせる、脚を振ることは強く要求しているので、トライしてくれていました。でも、最後のシュートの技術やパワーはやっぱりまだまだ。実際、こういう国際大会のプレッシャーの中でしか得られないものだと思うので、非常に良い遠征でした」

 この大会で選手たちが得た経験は、それぞれの場所でどのように生かされるのだろうか。なでしこリーグは、3月26日に開幕を迎える。

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プロフィール

  • 松原渓

    松原渓 (まつばら・けい)

    1983年8月25日福岡生まれ東京育ち
    芸能人フットサルチーム、南葛シューターズ所属。
    女子サッカーを中心に、Jリーグ、フットサルなどの取材も重ね、
    スポーツライターとしても活動中。詳しくはブログや各媒体で。
    著書に『日本女子サッカーが世界と互角に戦える本当の理由』
    INAC TV』(BSフジ)オフィシャルキャスター
    >> ブログ「Kei Times」

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