韓国との頂上決戦。先制しても、先制されても勝つ準備はできた (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  岸本勉●撮影 photo by Kishimoto Tsutomu

 こうした韓国の攻撃力と戦術的なシステム変更に、手倉森監督も警戒している。

「これまでの日本は耐えて勝ってきた。だから明日も韓国のストロングポイントをインプットし、耐えて勝つプランで臨みたい」

 もうひとつ、指揮官が警戒心をのぞかせたのは、「先制された場合」についてだ。

「互いに先手を取っているチーム同士だから、先制点がキーになる。先手を取られる可能性もあるから、慌てない準備も必要だという話を選手たちにはしているし、何が起こるかわからないゲームになると思うが、それがまたいい経験になると思います」

 今大会で5連勝を飾ってきた手倉森ジャパンは、指揮官も言うように全試合で先制点を奪ってきた。逆に、このチームが過去に敗れた2度のイラク戦と韓国戦は、いずれも先制されたゲームだった。つまり手倉森ジャパンは、これまでに先制されたゲームで逆転勝利を収めた経験がないのだ。

 サウジアラビアとのグループステージ第3戦の前日、先制されるケースについて問われた指揮官は、「取られたときに考えます。今は無失点を続けていこうと話している」と語っていたが、韓国戦はビハインドの展開もあり得る厳しいゲームになるということだろう。

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