なでしこの攻撃力アップへ。川澄奈穂美のシュートがズドンと重い

  • 早草紀子●取材・文・写真 text &photo by Hayakusa Noriko

 他にも大儀見優季(フランクフルト)の相棒一番手へと成長した菅澤優衣香(ジェフ千葉L)やケガから復帰した髙瀬愛実(INAC神戸)、すでに実力経験ともに揺るぎない川澄、大野忍(INAC神戸)らに加え、最終予選前にはカナダで切り札として活躍した岩渕真奈(バイエルン)の招集も濃厚で、攻撃陣は色彩豊か。そこへ横山が切り込むには決めきる力を上げていくしかない。次の第2次キャンプ(2月14日~19日)が正念場となりそうだ。

「今は完成形ではないので、また(チームに)戻ってコンディションを上げ、そしてまたキャンプで質を上げて、直前には完成するというような感じでやっていく」とは佐々木監督。

 今回のテーマであった“意識改革”と“イメージの共有”はクリアした。あとはオフ明けの1カ月を選手たちがどう過ごすか。2月末という時期の短期決戦は、所属チームの協力体制がなければ難しい。あらゆる環境からのバックアップを受けて、選手たちがいかにして形にしていくのか。特に試合のない国内組のこれから1カ月の取り組みがリオへの扉を開くカギとなる。

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