2016.01.20

サッカー五輪予選3連勝の日本。
準々決勝へ「いい準備ができている」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 チームを率いる手倉森誠監督自身、「いい運が巡ってきている。因果応報ではないが、何かが報われているのかな」と語るほどだ。今の日本はやることなすことうまくいく。そんな表現もあながち大袈裟ではない。

 指揮官が言うように、そこには少なからず運の要素もあるだろう。

 だが、もちろん、それだけで日本が勢いに乗っているわけはない。

 日本が現在、いい流れを引き寄せることができている要因のひとつに、選手を積極的に入れ替える起用方法がある。

 今大会の日本は完全なターンオーバー制とまではいかないまでも、試合ごとに選手を大きく入れ替えている。先発メンバーは第1戦から第2戦で6名、第2戦から第3戦で10名が入れ替わっている。

 その結果、全登録メンバー23名のうち、GK牲川歩見(にえかわあゆみ)をのぞく22名が最低1試合は先発出場した。

 全3試合に先発した選手はひとりもおらず、唯一FW久保裕也が3戦すべてに出場しているが、途中出場だった2、3戦目の出場時間は2試合合計でも30分程度と短いものだ。

 世界的に見て、サッカーという競技はリーグ戦をベースに行なわれており、時折、カップ戦などの試合が入ることはあっても、週1試合が基本だ。

 ところが、こうした国際大会では、短期間に集中して多くの試合をこなさなければならない。例えば、ワールドカップの場合、優勝するためには1カ月で7試合を戦う必要がある。