2016.01.19

サッカー五輪予選サウジ戦。
「サブ組」が見せる中東対策と総合力

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 2試合終わって2引き分けの勝ち点2というのは、彼らにとって想定外の事態だろう。とはいえ、北朝鮮とタイが勝ち点1に終わっているため、2位につけているサウジアラビアは日本戦に勝利すれば、自力での決勝トーナメント進出を決められる。それだけに、日本戦には決死の覚悟で総力戦を仕掛けてくるだろう。

 警戒すべきは、タイプの異なる前線のアタッカーたちだ。10番を背負い、A代表にも名を連ねるファハド・アルムワラドはバイタルエリアで決定的な仕事ができる小柄なテクニシャン。7番の右サイドアタッカー、アブドゥルマジド・アルスライヒムはスピードに乗ったドリブルで守備ラインを突破し、大柄な16番、モハメド・カンノは重戦車のようなドリブルを仕掛けてくる。

 日本にとっては今大会、初めての中東との対戦となる。日本の準々決勝の相手はカタール、イラン、シリアのいずれかで、いずれも中東のチームとなる。また、優勝候補筆頭のイラクを含め、この先の決勝トーナメントで顔を合わせる機会が増えるはずだ。

 サウジアラビアの北朝鮮戦がいい例だが、中東勢はゲームをコントロールするより、力で強引にねじ伏せようとする傾向があるため、得てしてオープンな打ち合いになることが多い。サウジアラビア戦は、そうした中東対策の格好のシミュレーションになるはずだ。