インフル離脱で痛感する「不動のキャプテン」遠藤航の重要性 (5ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 また、近年は週1回のフィジカルトレーニングを積み、身体を大きくすることにもチャレンジしている。2年前のJ1ではケガを負い、シーズンの半分を棒に振ったうえ、連戦をこなす体力面にも物足りなさを覚えたため、ケガをせず、海外の屈強な選手とも渡りあえるタフな身体を少しずつ作り上げてきた。

「身体のケアにも気を遣っていますし、長期的に少しずつ身体を大きくしていくことにもトライしてきました」

 そうやって自身の能力を少しずつ、少しずつ、全体的に高めてきた。

 12月23日には、湘南から浦和レッズに移籍することが発表された。アジア・チャンピオンズリーグに出場できるというのがポイントだったという。クラブレベルでアジアの厳しい戦いが経験できること、J1で優勝争いをすること、それ以前に、ポジション争いが激しく、簡単には試合に出られない環境に身を置くことが、さらなる成長につながるはずだと本人が感じていることは、言うまでもないだろう。

 さらに、ふたつのA代表を掛け持ちすることで、自分を磨いていくつもりだ。

「リオ五輪の出場権を取れば、来年の夏までU-23の活動が続くことになるから、そこまではU-23とA代表を掛け持ちしたいと思っています。そんなチャンス、なかなかないですし、今も充実してやれているので、楽しみながらこなしていきたい」

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