タックルをかます。フロンターレ大島僚太が語る五輪予選への決意 (5ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 あの韓国戦で味わったのは、苦い思いだけではない。改めて、自分がアウェーで燃えるタイプだということを確認できた。

「スタンドは真っ赤で、ピリピリしていて、雰囲気がめっちゃ良かったんですよね。振り返ってみれば、Jリーグでも埼スタの浦和戦とか、一番燃えますから。だから、最終予選も楽しみなんですよ。北朝鮮、サウジ、タイって、実力が接近しているから、どの試合も厳しい戦いになると思う。だからワクワクする。泥んこ試合じゃないですけど、泥臭い勝利でいいから勝ちたいですね」

 固めた決意のほどは、12月中旬のカタール・UAE遠征で感じ取ることができた。U-22ウズベキスタン戦に先発出場した大島は、相手選手の懐(ふところ)に身体を潜り込ませてボールを奪ったり、パスをインターセプトしたりしてショートカウンターにつなげたばかりでなく、シュートモーションに入った相手選手に激しく身体を寄せてシュートを自由に打たせなかった。

 来るべき決戦に向けて、大島はすでにスイッチを入れたようだった。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る