U-22代表合宿スタート。リオ予選の秘密兵器、鎌田大地の「異能」 (2ページ目)
リオ世代では図抜けたアタッカーで、彼と同じ領域にたどり着いている選手は国内には一人もいない。唯一、ザルツブルクの南野拓実が匹敵するだろうか。年少の選手だが、その招集はむしろ遅すぎた。
なぜ、19歳になったばかりの鎌田が、ボールと息の合ったパートナーのように踊り、その場を支配するプレーを繰り出せるのか?
それは彼が持つ異能のおかげに他ならない。
「Retrovisor」
スペイン人ジャーナリストで、その選手評はジョゼップ・グアルディオラも認めるというヘスス・スアレスが、鎌田のプレーを一語で解説している。
Retrovisorはスペイン語でバックミラー(サイドミラー)を意味する。これは持っているか、持っていないか、で決まってしまう「性能」であり、鎌田はこれを持っているため、どこにいても状況を誰よりも把握できる。背後から来るディフェンダーを感じ取れているし、一方でいいポジションに動き出している味方を素早く察知できる。性能によって、視野が広い。
2 / 4