問題多しハリルジャパン。ただ、監督批判だけでは何も生まれない (6ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 ザッケローニ監督は、すでに選手として完成された欧州組を重用するチーム作りを進めた。アギーレ監督は、守備意識や運動量が望むレベルに達していない宇佐美を代表に選出することは一度もなかった。一方、ハリルホジッチ監督は日本代表の強化に「Jリーグのレベルアップが不可欠」だと声高に叫び、今回も国内組に対して欧州組と同じレベルを求め、宇佐美も手元に呼び寄せ、足りないものを厳しく指導している。

 指揮官が宇佐美に対して、いや、彼だけでなく今大会に臨んだすべての選手たちのハートに火を点けるアクションを起こしたのは間違いない。彼らの何が変わったのか――。それは今後のJリーグで明らかになるはずだ。

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