イラク戦大勝だからこそ考えたい、ハリルJの問題点 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 香川は名前のある選手だが、正直、かつての貯金で今を暮らしている選手にも見える。まだ26歳であるにもかかわらず。このままでは先が危ない。そしてそれは日本代表についてもあてはまる心配だ。

 4-2-3-1より1トップ下を置かない4-3-3の方が、日本の現状には適しているのではないか。ハリルホジッチが過去3試合で使用した布陣はすべて4-2-3-1。4-3-3を軸に戦ったアギーレジャパンに、少しばかり懐かしさを憶える。

 イラク戦で言えば、今回より、アジア杯(今年1月)の方が、内容は良かったと思っている。そのときのスコアは1-0。今回は4-0。ハリルジャパンは上手くいっているように映るが、問題はこれからだ。

 この先3年間はどうなのか。予断は許さない状態にある。1トップ下の問題をハリルホジッチはどう解決するのか。当面、注目すべきはその点ではないか。今回のイラク戦を見ながら僕はそう感じた。

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