宇佐美貴史が激白「自分が代表に呼ばれなかった真相」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 日本代表は、ブラジルW杯でグループリーグ敗退を喫した。さらに今年、アジアカップでも準々決勝で敗退した。各年代のカテゴリーにおいても、昨年はU-16、U-19代表とも、アジアの壁を突破できなかった。宇佐美も、U-17W杯(2009年ナイジェリア大会)で世界大会を経験しているものの、U-20W杯(2011年コロンビア大会)はアジア予選で韓国に敗退し、出場権は得られなかった。

 今や、日本の若手は"世界"を知らない選手ばかりになってきている。今後のことを考えると、日本サッカー界は危機的な状況にあると言っても過言ではない。その点について、宇佐美はどう思っているのだろうか。

「僕らがU-16代表で戦っていたときは、他のアジア勢が強いとは思わなかったですね。U-19代表でも(アジア予選で)韓国に負けたけど、日本が力的に劣っているとはまったく思わなかった。ただ、日本はプレッシャーに弱い部分がある。技術的には負けていないけど、世界大会出場がかかった試合とか、大事な試合になると、プレッシャーに負けてしまう。

 そこで重要なのは、プレッシャーがかかる中、いかに普段どおり、自分の持っている技術を出せるか。それを出すためには、経験が必要だし、(試合や練習をする)日頃の環境も大事だと思う。欧州だと、普段の練習の際の、ボール回しから"結果"にこだわっている。そういう部分では、日本はまだまだ厳しさが足りないし、そういう厳しさを常に求めていかないといけない。

 だからといって、A代表も含めて、日本のサッカーのレベルが落ちているとは、まったく思っていないです。アジアカップを見ていても、日本のレベルはアジアではめっちゃ高かったですよ」

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る