「決定力不足」の日本代表に求められる新たな人材とは? (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Takahashi Manabu

鈴木良平氏(解説者/元ビーレフェルトコーチ、日本女子代表監督など)
「宇佐美は(代表で)試す価値がある選手。優れた感性を秘め、ゴール前で瞬時のひらめきによって勝負ができる。実は、こういう感性でプレイする選手というのは、大化けする可能性がある。例えば、バイエルン・ミュンヘンのリベリー(フランス代表)やロッベン(オランダ代表)がそう。宇佐美は彼らに似たタイプで、そういう選手を守備ができないからとか、戦術が理解できないからといった理由で外していてはいけない。チームは"いい子"ばかり集まっていても強くならないし、宇佐美を入れることが今の代表にとって、いい起爆剤になるのではないか」

平野孝氏(解説者/元日本代表、名古屋グランパスなど)
「いずれ代表入りすると思っていますが、今季はさらなる成長が見込める宇佐美は(代表で)見てみたい選手のひとりですね。最大のよさは、対峙する敵にとっては、どんなプレイをするのか"読めない"選手であること。要するに、ひとつひとつのプレイモーションがないというか、すごく小さいから、どのタイミングでパスを出すのか、はたまたシュートを打ってくるのか、相手DFにはわからない。ゆえに、昨季もそうでしたけど、宇佐美のゴールシーンを見ると、GKが反応できずにシュートを見送っていることが多々ある。敵に読まれないプレイができるというのは、本当にすごいことだし、そういう選手がいることは代表の強みになると思う」

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