日本代表監督選び。候補者たちに「断られる」理由 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images Sports

 監督交渉は苦難の道になる。個人的には、今年は日本人監督に任せ、年内で監督交渉を進める(とりわけ6月は欧州シーズンの切り替えで交渉が動く)というのが、最善策に思える。さもなければ、本人は否定しているようだが、ザッケローニ監督招聘前にも名前があがったオリベイラも一つの選択肢になるかもしれない。

 交渉の噂が出ている中では、ザッケローニ路線を継承するなら、ミカエル・ラウドルップ(これも否定をするような報道が出ているが)が最適の人材だろう。かのデンマーク人監督はボールポゼッションを志向し、ピッチを広く使った攻撃プレイを愛する。浪漫を求める点は、ファンタジスタだった現役時代と変わらない。筆者はマジョルカ監督時代に取材したが、練習でボール回しに入ると、どの選手よりも上手かった。かつてクライフもそうやって選手を心酔させたが、一つのメリットにはなる。

 ともあれ、監督交渉はまだ二転三転するだろう。

緊急特集「よみがえれ! 日本サッカー」

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