オーストラリア戦で見たいのは華麗なパスワークではない (3ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 内田が課題を挙げれば、遠藤もそれを意識する。

「チーム作りの最初の段階として、『速い攻撃』というのがチームの狙いなので、そこは迷わずチャレンジすればいいと思うけど、90分間ハイペースを続けるのは難しいし、(アジアカップ開催地の)オーストラリアは暑いから、アジアカップのときはゆっくりというか、ボールをキープしなきゃいけない時間帯もある。自分たちがリードしていれば、なおさら、そういうことも考えながらプレイする必要がある。それも少し頭に入れながら、オーストラリア戦を戦いたい」

 今年最後の代表戦。“高さ”という際立つ特徴を持つオーストラリアに、アギーレジャパンはどのような“表情”を見せてくれるのか——。望むのは、流麗なパスサッカーで相手を圧倒することではない。たとえ、ロングボールに苦戦したとしても、粘り強く、柔軟に戦い、勝ち切ることだ。

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