明らかになってきたアギーレ監督が目指すスタイル (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 ウルグアイ戦の前日、前々日に非公開で行なわれた練習でもメンバーは固定されていたといい、それがそのまま先発メンバーになったことを考えると、おそらくベネズエラ戦の先発は以下のような顔ぶれが予想される。

   ウルグアイ戦では攻撃がテンポアップせず、チャンスらしいチャンスをつくることができないまま90分間を終えてしまった。それだけにアギーレ監督の指示も、自然と熱を帯びてしまうのだろう。選手の名前を呼びながら身振り手振りをまじえ、「テンポを上げろ!」「もっと速く!」「いいぞ!」といった声をかけ続けていた。

 ベネズエラ戦での先発出場が予想される水本は言う。

「(ウルグアイ戦を)ベンチで見ていて、もう少し自分でボールを前に運んで、高い位置でプレイしたいと感じた。中盤や前線はプレスが厳しいので、だからこそ後ろでうまく数的優位を作って攻撃に厚みを加えることができれば、もう少し中盤も楽になっていくんじゃないかと思う。もう少しボールを速く動かして相手のスキをつければいい」

 徐々に明らかになってきたアギーレ監督が目指すサッカーの姿。次の試合では、それがゴールという結果になって現れるのだろうか。

 ベネズエラ戦は「テンポアップ」と「コンパクト」をキーワードに、ウルグアイ戦からの進歩を確認したい。

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