2014.06.25

日本が最下位に沈んだ最大の理由。コロンビア戦全選手採点

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by JMPA

長友佑都 5
単独プレイが多すぎ。それは長友の問題というよりチームの問題。ザッケローニの問題だ。サイドで確実にボールを保持し、安定したサイド攻撃ができなければ、ザッケローニが目指してきた(らしい)「ボール支配率の高いサッカー」は望めない。長友自身のプレイもケガの影響からか、一時期に比べるとキレが鈍っていた。
MF
青山敏弘 5.5
遠藤が長谷部とコンビでスタメン出場し続けていた時、本番で長谷部の隣りでプレイする選手が青山になると予想した人はどれほどいたか。しかし、34歳になる遠藤の本番での危うさについては、誰もが危惧していたはず。予想通りのことが起きたに過ぎないが、ザッケローニにはその準備ができていなかった。遠藤を引っ張りすぎた代償は高くついたと言える。青山は悪くなかったが、馴染んだ存在には見えなかった。
長谷部誠 5.5 
長谷部は前の2戦より、前に出ようと積極的にプレイした。ボールを前に運ぼうとしていたが、自分のことに精一杯という感じで、全体を見る余裕がなかった。長谷部はなぜキャプテンを任されたのか。チームは事実上「本田ジャパン」だった。指令系統が2つあるようだった。そこにちぐはぐさが垣間見られた。長谷部がキャプテンだというなら、本田より偉そうにプレイしているべきだったのだ。長谷部の立場は中途半端。真面目で一生懸命にプレイする姿。しかしながら、キャプテンとして余裕のないその姿は、見ていて少々痛々しかった。
香川真司 4.5 
大会を通して大ブレーキ。そもそも香川の背番号はなぜ10だったのか。10番は1トップ下を務める、本田の方がよっぽどスッキリしている。「本田ジャパン」なのだから。だが、香川は負けじとその1トップ下付近に侵入。チームは滅茶苦茶になった。そしてザッケローニはそれさえも注意できなかった。コロンビア戦。香川にはシュートチャンスが何度かあった。だが、キックは当たらず。インステップキックを満足に蹴ることができない10番では勝てない。
本田圭佑 5 
前の2戦に比べ、高い位置でプレイした。しかしもはやそのプレイにFWとしての迫力はない。右サイドで相手のサイドバックと1対1になったシーンが何度かあったが、縦抜けを図ることは一度もなく、すべて、その場からのセンタリングに終始した。前半の岡崎のゴールはそこから生まれたが、コロンビアの選手は、アシスト役の本田に、怖い選手だとの印象を持った様子はなかった。本田が4番で、香川が10番。長谷部がキャプテンで、日本サッカー界で最多のキャップ数を誇る遠藤がサブ。中心選手が実はピッチの中に綺麗に収まっていなかったザックジャパン。根本的な部分に問題を抱えていたといえる。