長谷部誠が逆襲宣言。「全員が『いける』と信じている」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by JMPA

 グループリーグ突破に向けて、手痛い敗戦となった。しかし、昨年6月のコンフェデレーションズカップでも、初戦でブラジル相手(0-3)に不甲斐ない試合をしたあと、続くイタリア戦(3-4)では一変した。目の覚めるような攻撃サッカーを展開し、世界の強豪国を追い詰めた。

 はたして、次のギリシャ戦ではどうか。何を修正していけば、自分たちのサッカーを取り戻すことができるのだろうか。そして、負けられない一戦で、どうすれば勝利を収めることができるのだろうか。

「とにかく、全体的に前への意識が必要だと思います。実際、自分たちは多くのチャンスを作ることを求めていますし、その点からすると、コートジボワール戦はチャンス自体が少なかった。チーム全体をコンパクトにして、守備でも、攻撃でも、みんなが連動して戦えることが重要だと思います」

 自分たちのサッカーを貫けば「勝てる」という自信を、長谷部は変わらずに持っているのだろうか。

「もちろん、自分たちのサッカーをやりさえすれば“いける”という自信は、紛れもなくあります。それは、選手全員が持っている」

 長谷部は微塵もブレていない。自分たちが築いてきた日本のサッカーを貫くことができれば、勝利を得られると確信している。ギリシャ戦では、それを完遂できるのか。日本代表の“勇気”が試される。

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