チーム作りの失敗が露わに。コートジボワール戦全選手採点 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by JMPA

 そもそもこの試合で、自慢のパスワークは披露できたのだろうか。試合に敗れても、日本サッカーの魅力がふんだんに発揮されたなら、文句は控えようと思うが、そうではない場合、黙っているわけにはいかない。

 今大会、開幕戦からここまで7試合が行なわれてきたが、この試合はその中で最も低調な試合だった。その責任はコートジボワールにもあるとはいえ、最大の原因は敗者の頑張り不足に見えた。

 1対2。後半19分、21分に連続ゴールを許し逆転された後、日本はあまりにもアッサリと引き下がった。ほぼ無抵抗。そこに僕は一番腹立たしさを覚えた。ほとんどのチームはそこで怯まずに前に出て行った。負けるもんかと、逆に本領を発揮しようとした。今大会、面白い試合が多い理由はそこにあるのだが、日本は違った。試合が低調に見えた原因だ。

 結果は1-2ながら、0-3で負けたような気分だ。日本は観戦者に感動を与えることができなかった。敗者の姿としても最悪だったのだ。

 というわけで採点は自ずと厳しくなる(10点満点で平均5.5点)。

GK
川島永嗣 5.5 
2失点は仕方ない。相手のシュート下手にも助けられたが、もう2点ぐらい入れられてもおかしくないゲームだった。
DF
内田篤人 5 
前半、近距離から一本、惜しいシュートを放ったが、見せ場はそれのみ。以降、攻撃に有機的に絡めなかった。
森重真人 5
イエローをもらってから行けなくなってしまった。

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