ザックジャパン、W杯本番へ気になる4つのポイント

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

(4)本田圭佑の調子は?

 キプロス、コスタリカとの2試合を見る限り、本田圭祐の様子がどうもおかしい。

 本田自身は「何をベスト(な状態)と言うか、というのはあるが、自分自身進化し続け、膝をケガしたときでさえ後退した覚えは一度もない」と語るが、走りは重く、ボールコントロールでもミスが目立つ。

 本番への準備段階として負荷の高いフィジカルトレーニングで一度追い込んだにしても、それは他の選手も同じこと。本田の動きの悪さは、チームのなかでも飛び抜けている。

 本田は「自分の得点(がない)という部分はしっかりと受け止めているが、自分の得点を最優先に考えているわけではない」としたうえで、あくまで前向きにこう語る。

「ひとつ得点に絡んだプレーとか、それをするなかで結果(自分の得点)を出す。その感覚は代表に合流してから日に日によくなっている。手ごたえは感じているし、さらに上がっていくんじゃないかと思う」

 しかし、現状、彼の言葉を額面通り受け取るのは難しい。やはり不安は拭いきれない。ザッケローニ監督は本田を外す、あるいはポジションを変えることで何らかの刺激を与えるのか。または、本田自身が指揮官の期待に応えて復調するのか。

 いずれにしても、これまでチームの中心に居続けた背番号4が抱える問題は小さくない。本番を目前に控えて突きつけられた難題に、ザッケローニ監督がどんな反応を示すのか。まずはザンビア戦に注目である。

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