本田圭佑主体の日本代表は限界である。キプロス戦全採点

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 梁川剛●写真 photo by Yanagawa Go

GK
川島永嗣 5.5 
その185センチの身長が、身長以上には見えなかった。全幅の信頼を寄せられる状態にはない。
DF
内田篤人 6
唯一の得点者ながら、全体を通しては、攻め上がりの回数も少なく躍動感に欠けた。キプロスと同じレベルで戦っていた。
今野泰幸 5.5 
空中戦主体の相手の攻撃に対し存在感を発揮できず。持ち味であるはずの最終ラインでのゲームコントロールもままならなかった。
森重真人 5.5 
ビルドアップ能力に欠けた。もっと長いパスを蹴れるようにならないと、もうワンランク上の国際試合ではきつい。
長友佑都 5.5 
右の内田に比べ、常に高い位置を維持した。存在感は発揮した。プレイに元気はあったが、アイデアに乏しかった。技術にも鋭さ、キレを欠いた。ピーク時に比べると1.5割~2割減といった感じ。
MF
山口蛍 5 
大きなパスミスを犯し、シュートまで持っていかれた。W杯本番ならやられていたに違いない。以降、プレイは消極的に。その安全第一のプレイが、チームの活気を鈍らせる一因になっていた。
遠藤保仁 4.5 
彼こそが本来の司令塔になるが、ボールが彼を経由しても、展開は良くならなかった。流れの中にさえ入れていなかった。心配だ。
香川真司 5 
ボールを持って何かしようとするのだが、相手の逆を突けないので、負荷を常に背負っている。67分に放ったミドルシュートも、キック力不足。このプレイでは来季、マンチェスター・ユナイテッドでスタメンを確保するのは夢のまた夢。W杯で大活躍する姿も同様に想像できない。長いトンネルから抜け出せずにいる。

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