【なでしこ】デンマーク戦で4年ぶりゴール。岩渕真奈の覚醒の予感 (3ページ目)

  • 早草紀子●文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 後半からピッチに登場した10番ナディムの動きに翻弄され、バタつく場面もあった日本の守備。それでも、無失点に押さえ込んだ。大儀見優季、大野忍らを送り込み、狙った追加点こそ叶わなかったが、日本は岩渕のゴールで得たリードをそのままに、今大会初勝利を手にした。

 同グループの他カードで、スウェーデンがアメリカに1-0で勝利したことで、グループBは大混戦。次の最終戦の結果で日本の上位進出か否かが決定する。そして次の対戦相手はスウェーデン。ロンドンオリンピックでアメリカを頂点に導いたピア・スンドハーゲ監督が指揮をとっているだけに、なんとも不気味な存在だ。

 これまで日本はスウェーデンを得意としてきたところがあるが、一筋縄ではいかない相手に変貌を遂げているかもしれない。日本も、ここで中二日のインターバルがあることから、ターンオーバーで温存した澤穂希、阪口夢穂らを含め、リカバリーは万全。再びベストメンバーで臨むことができそうだ。「勝って1位で通過し、できれば相手にドイツがきてくれて決勝ができたら、今回のアルガルベカップは強豪との連戦でいい強化につながる」と指揮官も2012年以来2年ぶりの決勝進出に意欲を見せた。

 現在のスウェーデンの力がいかほどなのか、日本はそれにどう対抗していくのか、さらにはこの試合でスタメン以外の選手にチャンスはあるのか――注目の一戦は日本時間10日の23時40分から行なわれる。

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