日本のW杯試合会場、3都市はホームかアウェーか (4ページ目)

  • 大野美夏●文 text by Ohno Mika
  • Photo by GettyImages

 ちなみに日本代表のキャンプ予定地イトゥーはサンパウロ州の内陸部にある。気候的に上記の3都市よりもずっと過ごしやすい。イトゥーから最寄りのカンピーナス市のヴィラコッポス空港までは車で1時間ほど。サンパウロ国際空港周辺の道路の混雑から考えれば、移動はしやすい。レシフェとナタールまでは飛行機で約3時間。クイアバまでは2時間。飛行機に乗っている時間のみならず前後の時間を考慮すれば、移動はどうしても一日仕事になるが、それほどの混乱はないはずだ。

 クイアバと南部のポルト・アレグレといった、暑いところと寒いところを移動するチームもあることを考えれば、3戦とも暑いところばかりで、しかもレシフェとナタールが近いということもあり、準備はしやすい。問題は、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアにとってもそれほど過酷ではないということだろう。コロンビア代表のペケルマン監督が「とても均衡のとれたグループだ」と言っていた通り、どのチームにもチャンスがあるということを忘れてはならない。

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