識者が読むW杯C組。ザックジャパンの勝ち点は? (2ページ目)

  • text by Sportiva photo by AFLO

佐藤俊氏(スポーツライター)
【勝ち点予想】 計7点

【対戦予想】 ○=勝ち、△=引き分け、●=負け
第1戦 vs.コートジボワール ○(勝ち点3)
第2戦 vs.ギリシャ ○(勝ち点3)
第3戦 vs.コロンビア △(勝ち点1)

 グループリーグ突破のポイントは3つ。W杯直前の親善試合の相手を、狙いを持って選択すること。最初の2試合のため、暑熱対策をしっかり講じて体を慣れさせること。完璧なスカウティングをすること。その上で初戦に向けてテンションを上げ、ベストコンディションに持っていくことさえできれば、どんな相手でも十分に戦える。オランダ戦、ベルギー戦では、スカウティングが功を奏して点が取れたが、今のチームにはそれを活かせるだけの個人技術と組織力がある。初戦に勝てば2002年日韓W杯時のように、無敗でグループリーグを突破することも可能だ。


飯尾篤史氏(フリーライター)
【勝ち点予想】 計5点

【対戦予想】 ○=勝ち、△=引き分け、●=負け
第1戦 vs.コートジボワール ○(勝ち点3)
第2戦 vs.ギリシャ △(勝ち点1)
第3戦 vs.コロンビア △(勝ち点1)

 いわゆる、「死のグループ」は避けられた。だが、曲者ばかりで、「組み合わせに恵まれた」という印象はない。しかも、今年11月の欧州遠征を経て、各国の日本への警戒心が高まっているとも言われている。かつて本田は、「なめられているぐらいのほうがいい」と語っていたが、むしろ、かなりマークされていると考えたほうがいいだろう。当然のことながら、勝負は初戦。ここでつまずかないことが、絶対の条件だ。日本は、フィジカル系のブラックアフリカンとの相性は決して悪くない。ザックジャパンはガーナとしか戦っていないが、前回大会ではカメルーンを下している。組織的なプレスで焦りを誘い、相手の意識が極端に前がかりになったところで、その裏を狙いたい。守備偏重のギリシャは日本の最も苦手なタイプで、戦力的に優れるコロンビアよりも難敵だ。ロースコアでの決着が必至だが、ここで最低でも勝ち点1を奪い、決勝トーナメント進出に王手をかけたい。

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