オランダ戦、ベルギー戦出場19選手、識者たちの採点表 (4ページ目)

  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato


ベルギー相手に勝ち切ったことは大きな収穫――佐藤俊

 オランダ、ベルギーという強豪相手に1勝1分けの勝ち点4。W杯本番で考えれば、十分にグループリーグ突破が見えてくる数字だ。2試合とも、内容も悪くなかった。ミス絡みの先制点を許したのは今後の課題だが、前からアグレッシブにプレスをかけ、怖がらずに点を取りにいった。これまでは強豪相手になかなか勝ち切れなかったが、ベルギー戦では追いつき、突き放し、ダメを押して逃げ切った。国際試合での勝ち方を得たことは何より大きな収穫だった。

GK
西川周作 6
フィードの精度が素晴らしく、相手(オランダ)が非常に警戒していた
川島永嗣 5
ベルギー戦に出場。あまりにも軽率なミスを冒して先制点を献上した
DF
長友佑都 6
フィジカルの強さ、豊富な運動量など本来の良さがよみがえり、攻守で存在感を見せた
吉田麻也 5.5
2試合で4失点を喫するも、個人の対応はまずまず。セットプレイの対応が課題か
今野泰幸 5.5
不調期を脱して相手FWに対するチェックにも勢いが戻り、自信を持ってプレイしていた
内田篤人 4.5
最近は安定した守りを見せていたが、オランダ戦では失点に絡む痛恨のミスを冒した
酒井高徳 4.5
ベルギー戦では遠藤とともに本田のゴールを演出するも、失点に絡んだのが残念
酒井宏樹 6
ベルギー戦で柿谷のゴールをアシスト。積極的に上がった勇気あるプレイだった
森重真人 5.5
守備はそつなくこなしていた。ビルドアップではもっと貢献できたはず
MF
長谷部誠 6.5
オランダ戦で大迫のゴールをアシスト。前に出ていく強さと迫力が戻ってきた
山口 螢 6.5
長谷部、遠藤というタイプの異なるふたりと違和感なくプレイした
遠藤保仁 6.5
2試合とも後半からの出場ながら、左右にパスを展開して決定機を生み出した
細貝 萌 5.5
“潰し役”として試合を終わらせる役割をしっかり果たした
清武弘嗣 5.5
ディフェンス面では貢献していたが、攻撃面で物足りなさを感じた
本田圭佑 7.5
攻守で圧倒的な存在感を見せた。自ら“エース”であることを証明した
岡崎慎司 7
効果的な裏への飛び出しを見せるなど、攻撃のアクセントとなってゴールも決めた
香川真司 5.5
中盤でボールをこねる癖が抜けていない。試合途中から消えることが多かった
FW
大迫勇也 6.5
オランダ戦のゴールは見事。守備面での貢献も非常に大きかった
柿谷曜一朗 6.5
1ゴール1アシストと、ようやく結果を出した。周囲との連携も良くなった
監督
ザッケローニ 6.5
逆風の中、多くの選手を使いながら結果を出した手腕は光っていた

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