問題放置のザッケローニ監督。11月欧州遠征で交代の決断を (4ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 11月にはオランダ代表と、そしてもう1試合はおそらくベルギー代表と親善試合を行なう。今回の2試合より1ランクも2ランクも上の、ワールドカップに出場するチームの中でも上位に位置する強豪である。

「自分の責任」、「自分が先頭に立ってやっていかなければいけない」という、今さら感たっぷりの台詞(せりふ)ではあるが、発した本人がそこにどれほどの重みを感じているかは、来月にはっきりするはずだ。

 指揮官は以前のような指導力を発揮して、チームが決定的なダメージを負うことを防げるのか? 仮に何の修正も施さないまま強豪に挑んだとしたら、試合結果にかかわらず、そこで見切りをつけるしか道はない。指揮官がドラスティックな変化に着手できないのであれば、もはや協会がそれを実行するしかないと思われる。
 
 半年間でチーム力を上昇させた例など、過去にたくさんあるのだから。

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