グアテマラ戦、ガーナ戦出場21選手、識者たちの採点表 (4ページ目)

  • 写真●梁川剛 photo by Go Yanagawa

柿谷のチームへのフィットが収穫――了戒美子

 グアテマラ相手とはいえ、6月以来の無失点。まずは自信を取り戻した。ガーナ戦では相手の状態が良い前半に1失点するも、足が止まりだした後半は畳みかけることができた。課題とされた守備も、前線からプレスの意識を再統一することに1週間かけて取り組み、安定感が生まれた。

 個人を見ると、自信を失いかけていた吉田麻也に大きなミスはなく、香川真司も個人技で得点。長谷部誠も実戦勘を取り戻した。また東アジア杯で存在感を見せた柿谷曜一朗がスムーズにフィットし、高い技術とスピードがこのチームで生きることを示したのが収穫。国内で余裕を持って臨める2戦だったため、チームとしても個人としてもリセットを図ることができた。結果のみならず有意義な2試合となった。

GK
西川周作 5.5  
グアテマラ相手ではあるが川島の目の前で完封、存在感見せる
川島永嗣 5.5 
ピンチ少なく、セーブは卒なし
DF
長友佑都 6
攻撃的プレイに存在感。システム変更にも対応
森重真人 6
守備だけでなく、攻め上がりでも“らしさ”を見せる。定着を狙いたい
吉田麻也 5.5 
大きなミスはないが、安定感もない
酒井高徳 5.5 
可もなく不可もなくだが、代表定着に手応えも。
内田篤人 5.5 
バランスをはかり影でチーム支える
今野泰幸 5.5 
ガーナのスピードに戸惑いも見せたが、最終ラインに強さをもたらす
槙野智章 - 
MF
長谷部誠 6
ブランク感じさせない運動量、ボール際の強さを見せた
遠藤保仁 6.5 
ゴール、アシストはさすが。質の高さは相変わらず
青山敏弘 6
中盤から中長距離のパスで起点になっていた
山口螢 -  
本田圭佑 6.5 
前線に時間を作る強さはチームに不可欠。決定機でさらに決めたかった
清武弘嗣 5.5 
プレスが効果的。 技術は高いがシュートの本数をまず増やしたい
香川真司 6.5
チャンスは多かったので1ゴール止まりは残念。ただ、自信復活か
岡崎慎司 6
たとえ得点できなくても、そのプレス、運動量はチームに不可欠
工藤壮人 6
ゴール前への飛び込み、運動量で貢献
齋藤学 -
FW
大迫勇也 5.5  
彼らしさを発揮しきれず、少々慣れる時間が欲しいところ
柿谷曜一朗 6.5 
スムーズにトップチームに溶け込んだ。前線の選択肢を増やした
監督
ザッケローニ 5.5
格下グアテマラ相手に若手を試しつつ無失点で自信を取り戻し、ガーナ相手の完勝につなげた

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る