香川・遠藤の交代。ザッケローニが言う「計画通り」は本当か
前半を終えた段階で、テレビのリモコンスイッチを他局に切り替えてしまった人はどれほどいるだろうか。その数はけっして少なくないはずだ。予想を超える弱さだったグアテマラにもその原因はあるが、日本代表の罪はそれ以上に深い。
8試合ぶりの完封。快勝。「日本は強い」と持ち上げたグアテマラ代表監督のコメントをそのまま載せたりする気持ちには全くならない。前戦までの悪い流れは何も変わっていない。むしろ悪化している感さえある。
ザッケローニは、この日行なった5度のメンバー交代は「すべて試合前から決めていたものだ」と、試合後の会見で述べた。試合の展開に応じて判断したものではないと語ったが、それは本当だろうか。
グアテマラ戦の後半開始から投入された本田圭佑 ザッケローニは後半開始と同時に清武弘嗣、大迫勇也を下げて、本田圭佑、柿谷曜一朗を投入。攻撃の活性化を図り、結果的に奏功した。これも当初から決めていた交代だと言うわけだ。怪しい気がしてならない。少なくとも本田投入は、弱者を相手に攻めあぐむ惨状を見て決心したものではないだろうか。
いずれにせよ、本田がいる、いないで、日本のサッカーはあまりにも変わる。本田不在の前半はとにかく悪かった。格下相手に酷いサッカーをした。
「やっぱり本田がいないとダメだな」
ハーフタイム、そう思っていると本田はすかさずピッチに現れた。
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