「追試」が必要。グアテマラに無失点勝利の日本代表の守備 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 もちろん、森重の言葉にもあるように、当の選手たちも相手が弱すぎたという事実は認識している。この1試合の無失点でこれまでの大量失点がすべて帳消しになるわけではない。あらためて"追試"は行なわれるべきだ。

 幸いにして、今回は国際Aマッチ2連戦。グアテマラ戦から4日後の9月10日にはFIFAランキング24位のガーナとの一戦が控えている。実力的に考えても、過去のガーナ戦を振り返っても、今の日本にとっては絶好の力試しとなるはずだ。

 多くの失点を重ねた末に原点へと立ち返り、やるべきことをひとつずつ忠実にこなした日本代表。吉田麻也が「問題は次のガーナ戦」と言うとおり、これが次のステップに進むきっかけとなるのかどうか。

 この程度の試合でぬか喜びすることなく、だからと言って、やたらに卑下することもなく、次のガーナ戦で「日本代表の現在地」を見極めたい。

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