「追試」が必要。グアテマラに無失点勝利の日本代表の守備

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 日本代表がグアテマラに3-0で勝利。このところの7試合で19失点し、守備に不安を抱えていたチームがようやく"失点地獄"から抜け出した。

 日本代表が90分間を無失点で終えるのは6月11日のワールドカップ最終予選、イラク戦(1-0)以来のことである。

完封勝利も選手たちの笑顔は少なかったグアテマラ戦。次のガーナ戦でも安定した守備を見せることができるか完封勝利も選手たちの笑顔は少なかったグアテマラ戦。次のガーナ戦でも安定した守備を見せることができるか ザッケローニ監督は、攻撃では「(チャンスで得点を)決め切る力というのは今後の課題としてある」としたものの、こと懸案だった守備については「チームとしてプレッシングが利いていた。中盤でアグレッシブにいってくれたのがよかった」と、選手たちを称えた。

 失点が続いていた状況のなかで、グアテマラ戦を前に指揮官が選手たちに伝えたのは、「DFのラインとMFのラインの間をもう少し縮めてほしい」ということ。それとともに強調したのは、「前線からしっかりと守備のタスクをこなしてほしい」ということだった。ザッケローニ監督が語る。

「前線の選手はただ相手を追いかけ回すのではなく、適正なタイミングとポジションで相手にアプローチしなければならない。(相手の)ビルドアップのところにアプローチできないと、MFやDFが苦労することになる」

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