ウルグアイ戦、ザッケローニ監督は選手の「序列」を壊せるか
正直、それは新鮮な驚きだった。
先ごろ発表された、ウルグアイ戦に臨む日本代表メンバー23人。そのなかには、先月の東アジアカップで日本代表デビューを果たしたばかりの新顔が6人も含まれていた。
DF森重真人、MF青山敏弘、山口螢、FW豊田陽平、柿谷曜一郎、工藤壮人である。
ザッケローニ監督は、柿谷ら新戦力を起用するのか。ウルグアイ戦のスタメンに注目が集まる 東アジアカップでは従来の主力組を外し、新戦力発掘を目的に日本代表経験の少ない(あるいは、まったくない)選手が数多く起用された。彼らは急造チームでありながら、それぞれの特徴を発揮し、初優勝という結果を日本にもたらした。主力組のなかで試してもおもしろいのではないか。そう感じる選手は少なくなかった。
とはいえ、現在に至るザッケローニ監督のチームづくり――ある程度、メンバーを固定することで熟成を図ってきた――を考えれば、そのなかから次のウルグアイ戦に選ばれる選手はごくわずかだろうと想像していた。多くて3、4人。下手をすれば1、2人ということもありうるだろう、と。
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