ウルグアイ戦の注目は豊田。ポジション別ザッケローニの優先順位とは？ (4ページ目)

　青山は、攻撃50、守備50のタイプ。パッサータイプといっていい。従来の枠組みの中では４番手だった高橋秀人にタイプは近い。本田の「影武者」として、その不在時に１トップ下で起用されてきた中村憲剛にも、少しばかりキャラは似ている。

　細貝vs.山口、青山vs.高橋、青山vs.中村憲。守備的ＭＦの３番手、４番手の争いを整理すればこのようになる。

　この中で高橋には、センターバックもできる強みがある。所属のＦＣ東京では、しばしば最終ラインに下がってプレイする。ユーティリティ性を備えた選手というわけだが、ザッケローニは彼をセンターバック候補としては考えていないようだ。先の東アジア杯でも、もっぱら守備的ＭＦとして出場した。

　だが、代表チームには人数に限りがある。ＧＫを除いた人数はわずか20人。もし３試合以上、戦おうとするなら十分ではない人数だ。やりくりが巧くなければ、好成績は見込めない。

　センターバックも難なくこなす守備的ＭＦがいれば鬼に金棒だ。

　本職は守備的ＭＦなのに１トップ下もできる中村憲のような存在も、貴重に見える。もっとも中村憲は、守備的ＭＦで起用された過去はほとんどない。

　個人的には、今回の候補でいえば、山田大記もそれに該当する選手だと思っている。何より身体がしっかりしている。ポカも少なそうだ。守備的ＭＦでもプレイ可能だと思う。１トップ下はもちろん、東アジアカップでは４－２－３－１の３の両サイドもなんとかこなしていた。ユーティリティ性は相当高いと見る。