「東アジア杯組」、8・14ウルグアイ戦に呼ばれるのは3、4人!? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 この発言は、暗に「チームとして出来上がっている日本代表に割って入るのは容易なことではない」と示唆しているようにも聞こえる。3試合それぞれ、プレイした選手たちに高評価を与えてきた指揮官だが、それが即、今後の継続した日本代表入りにつながるかどうかは、残念ながら疑わしい部分があると言わざるを得ない。

 だが、そのことを一番よく理解しているのは、当の選手たちなのかもしれない。

 森重が「まだ足りないところもあるし、チームに戻ってやるべきことをやりたい」と言えば、青山は「広島でのプレイが認められて今回選ばれたと思うので、それを続けていきたい」と語る。日本代表のことはひとまず忘れて、所属クラブで腕を磨きたいと口にする選手は多かった。

 次回の日本代表戦は8月14日のウルグアイ戦(宮城)。これまでのチーム作りの流れを考えれば、そこで今回のメンバーが大量に選出されるとは考えにくい。あくまで従来のメンバーがベースであり、「東アジアカップ組」に回ってくる枠は、多くて3、4人というところではないだろうか。

 それでも、東アジアカップ組が従来のメンバーを刺激し、チーム力を高めることにつながるなら、決して彼らの役割は小さくない。もちろん、従来のメンバーからポジションを奪い取り、直接的にチーム力を高める可能性も十分にあるはずだ。

 果たして、ウルグアイ戦に臨む日本代表はどんな顔ぶれになるのか。東アジアカップ組に下される評価が気になるところである。

 少なくとも、それが気になるだけの活躍を彼らは今大会で見せてくれたと思う。

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