「東アジア杯組」、8・14ウルグアイ戦に呼ばれるのは3、4人!?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 まず、今大会の選手起用を振り返ってみると、初戦の中国戦から第2戦のオーストラリア戦にかけて先発11人を総入れ替えし、第3戦の韓国戦では再び、中国戦と同じ11人に戻している。

 ザッケローニ監督によれば、「コンディションを見極めて」のことだが、第1、3戦の2試合に先発したメンバーが"より長い時間見たかった選手"と考えるのが妥当だろう。

 このなかから、すでに代表でのキャリアが長いGK西川周作、DF駒野友一、DF栗原勇蔵を除いた8人が、「一次審査をパスした新戦力」と考えられる。

 では、その8人のなかで、誰が次回以降も日本代表に加わるチャンスを得るのか。今大会でのプレイぶりを振り返り、予想してみたい。

 まず真っ先に思いつくのは、やはりFW柿谷曜一朗である。

 スピード、テクニック、そして相手に囲まれても落ち着いてボールを扱う姿勢は、もう一段高いレベルの国際試合で見てみたいと思わせた。技術的なうまさも然ることながら、思いのほか当たり負けしない肉体的な強さも示していた。

 優勝のかかった、しかも劣勢だった韓国戦で2ゴールという"持っている"感じも、点取り屋にとっては大事な要素だ。

 一方、ディフェンス陣のなかで目についたのは、森重である。

 押し込まれる時間が長かった韓国戦でも、再三ヘディングの強さやカバーリングのうまさを見せた。足元の技術も確かで、ビルドアップに才を見せるのは現在の日本代表向きだ。今大会での活躍を考えれば、このふたりの日本代表残留は当確ではないかと思う。

 その他では、山口、青山敏弘のボランチふたりも攻守にクレバーなプレイを見せていた。決して層が厚いとは言えないポジションだけに再選出の可能性はあるだろう。

 また、先の条件で絞った8人以外で可能性があるとすれば、独自の武器を持つFW豊田陽平、FW齋藤学ではないだろうか。ジョーカー的に起用することもできるだけに、もう一度チャンスが与えられるかもしれない。

 とはいえ、ザッケローニ監督は韓国戦後、「これまで(コンフェデレーションズカップまで)の日本代表のよさは、チームワークであり、グループ力である」と語っている。

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