「東アジア杯組」、8・14ウルグアイ戦に呼ばれるのは3、4人!?

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 敵地ソウルで韓国を破り、東アジアカップ初優勝。2003年の第1回大会以来、日本が一度も手にしたことのないタイトルを、登録メンバー23人の大半が国際Aマッチ未経験という若いチームが、第5回大会にして初めて手にした。

 優勝がかかった韓国戦は、3試合のなかで最も苦しい試合だった。90分間を通じて、試合の主導権を握っていたのは韓国のほうだ。

欧州組不在のチームで東アジアカップ初優勝を決めたザックジャパン。次は8月14日に親善試合が予定されている欧州組不在のチームで東アジアカップ初優勝を決めたザックジャパン。次は8月14日に親善試合が予定されている それでもボールの動きには対応できており、完全に崩された場面はほとんどなかった。欲を言えば、もう少しパスをつないで攻撃の時間を作りたかったところだが、決して悪い内容ではなかった。試合後、DF森重真人が「冷静に戦えていた」と話したのもうなずける。

 すばやいボールへの寄せで守備に貢献し、大会MVPに選ばれたMF山口螢は、「優勝したいという思いが強かったのでうれしい」と目標達成を喜んだ。

 記念すべき初優勝ではある。しかし、身も蓋もない言い方をするなら、今回の東アジアカップで求められていたのは、優勝という結果ではない。ザッケローニ監督がことあるごとに、「この大会の目的は23人の選手の能力を見極めること」と話していたように、今後の日本代表で引き続きプレイできる新戦力の発掘にあった。

 ならば、その目的はどの程度達成されたのだろうか。

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