ブラジル戦直前。内田篤人「もっと重圧のかかる試合をやってきた」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

「向こうの時間帯は長いと思うけど、どっちつかずの時間帯があったほうがいいのかなと思う。壊れたゲームのような、じわじわ時間が過ぎていくような」

 相手のチャンスにも、日本のチャンスにもならない時間帯があれば、それもまた試合を支配しながら進めたいブラジルをじわじわ追いつめることになるだろう、というわけだ。

「マイボールでも相手ボールでもなく、つまらないくらいでいい。そういう時間帯があってもいいし、それで0-0でしのげるならいいと思う」と、"どっちつかずの時間帯"を説明する。そして、チームメイトと同じ目標を口にした。

「現実的な戦い方をしないと。コンフェデで優勝するためには、勝ち点1を拾うほうがいいっていう状況があるかもしれない」 

"優勝"などという言葉を口にするのは、内田にしては珍しい。

 その内田の対面でプレイする可能性が高いは、ブラジルの背番号10を背負う若きエース、ネイマールだ。昨年10月の親善試合で対戦した時には、内田は失点に絡み途中で交代している。

「重心の逆を取るのがうまいので、そんなに深くボールを取りにいかずに、ある程度、フェイントだろうなと思っていくくらいがちょうどいいかな」

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