【なでしこ】新リーダー候補、川澄奈穂美が考えるキャプテンシー (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko photo by Hayakusa Noriko

 なでしこジャパンとINAC。川澄にとっては中心選手として同時期に新体制への転換期を迎えたことになる。

「なでしこが2、3年後を見据えたスタートを切る今と、INACがこういうチーム構成になっていることが似ているのかなと思います。もちろん自然体で引っ張るっていうのはベースにありますけど、ガツっと言うときもあっていい。この前、INACではちょっと優しくガツっと言ったんです(笑)。ただ、あんまりいつも言っていても慣れちゃうので。こういうのはタイミングが大事じゃないですか。代表でも、今までだったらなんとなく伝わっていればいいかなとか、上の人達がやってくれているって、どうしても思ってしまっていた。ポルトガル遠征(アルガルベカップ)に入ったら、もっとチームの一体感も出るだろうし、(ひとつのチームとしての)“気持ち”が芽生えると思うので、そこで成長できればいいなと思います」

 川澄をはじめ、中堅選手がやるべきことはすでにはっきりとしており、そのイメージも彼女たちの頭の中にある。あとは実践あるのみ。新戦力のテストと発掘に重点が置かれる中、ベテラン抜きでどうチームをまとめていくのか。ピッチ内外での川澄ら中堅選手の動向に注目したい。
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